春から気温が上昇し始めると、汗をかく機会が増え、水分補給の重要性が高まります。「1日にどのくらい水分をとればよい?」「麦茶を飲めば大丈夫?」「お茶やコーヒーは水分補給になる?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、正しい水分補給の考え方と、おすすめの飲み物を解説します。
1. 水分補給の基本は「こまめに」
私たちの体は約60%が水分でできており、体内の水分が不足すると、疲れやすくなったり、集中力が低下するなど、体に変調をきたします。ちなみに、体の水分を5%失うと、脱水症や熱中症などの症状があらわれるといいます。そのようにならないよう、日常生活での水分補給は、喉が渇く前にこまめに行うことが大切です。
水分補給に適した飲み物は?:
1.水
2.麦茶(カフェインレス)
3.牛乳(水分補給と栄養補給を兼ねる)
4.スポーツドリンク(運動時の水分補給向け)※写真は当社の水分補給飲料
5.経口補水液(脱水症や熱中症になった時のみ使用)※写真は当社の経口補水液
2. 水分補給に関するよくある疑問
Q1. 1日にどのくらい水分補給をすればよい?
A.一般的に成人男性の場合、1日に2.5リットルの水分が必要で、食事や体内で作られる水分を差し引くと1日1.2リットルの水分が必要と言われています。
Q2. お茶は水分補給に適している?
A.緑茶や紅茶には利尿作用があるカフェインが含まれるため、水分補給には適していません。
Q3. コーヒーは水分補給に適している?
A.コーヒーには利尿作用のあるカフェインが含まれているため、水分補給には適していません。コーヒーで水分補給をする場合は、カフェインレスのものを選ぶようにしましょう。
Q4. お酒は水分補給に適している?
A.暑い時に飲む冷たいビールは最高ですが、お酒には利尿作用があるアルコールを含むため、水分補給には適していません。
Q5. 牛乳は水分補給に適している?
A.牛乳は水分補給と栄養補給ができます。ただし、飲み過ぎると消化不良を起こすことがあるので注意が必要です。
Q6. 経口補水液は日常の水分補給に使ってもよい?
A.水分補給にはなりますが、塩分濃度が高いため、経口補水液は脱水症や熱中症の症状がある場合にのみ使用し、通常の水分補給には使用しないようにしましょう。医師、薬剤師、看護師、管理栄養士などへ相談、指示を得た上で飲むことが大切です。
3. 春も脱水にご注意を
春は暑さが本格化していないため、水分補給の意識が低くなりがちですが、意外と水分を失いやすい場面がいくつかあります。
このように、春先でも知らないうちに水分を失うシーンは意外と多いです。「暑くないから大丈夫」と思わず、こまめに水分をとることが大切です。
4. 汗をかいた時の水分補給は?
運動後など、たくさん汗をかいたときは、塩分や糖分を適度に含んだ飲み物を取り入れるとよいでしょう。
おすすめの飲み物:
5. 高齢者や子ども(乳幼児含む)の水分補給の工夫
高齢者や子どもは、脱水症になりやすいのでこまめな水分補給が重要です。
●高齢者への水分補給の工夫:
●子どもへの水分補給の工夫:
6. 正しい水分補給で健康を守ろう
日常の水分補給は、利尿作用があるカフェインやアルコールを含まない飲み物でしたら大丈夫です。汗をかいたらスポーツドリンクなどを適切に活用し、脱水症や熱中症になったときには経口補水液を医師・薬剤師などへ相談・指導を受けた上で飲むようにしましょう。
正しい知識を持って、自分に合った水分補給を心がけましょう!