水のお話

水の硬度

水源地ごとに異なるミネラル成分によって、味や特徴も微妙に違ってきます。ミネラル成分のうちカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の量から計算されるのが「硬度」です。これを計算式で表すと、一般に以下の式を用いて計算することができます。
硬度の値によって軟水と硬水に分類することができます。日本で採水されるミネラルウォーターは硬度100以下の軟水が多いようです。(国産ミネラルウォーターの硬度平均値は91)また、輸入されているミネラルウォーターは雪解け水のような硬度10(ppm)以下のものから、硬度3,000に近いもの、また炭酸ガスの入ったものまで様々です。

硬度の分類

軟水、硬水の分類は国ごとにそれぞれ異なりますが、世界保健機構(WHO)の飲料水水質ガイドラインによると、以下のように分類されます。

硬度別の用途

硬度が高いものはそのままの飲用が望ましく、硬度が低いものは飲用はもとより料理にも適すると言えます。ミネラルウォーターの性質をよく理解した上で、自分の好みやTPOに合わせて使い分けをするのがよいでしょう。以下は硬度別用途の目安を示したものです。

料理のだしの抽出には硬度がなるべく少ない方が適しています。 またコーヒーや日本茶などの味をうまく引き出して、おいしくしてくれるのも硬度の低い水です。硬度の低い水は、そのまま飲むのはもちろんのこと、料理に用いてもおいしさに違いが現れます。

焼酎・ウィスキーの水割りや、西洋料理、鍋物、しゃぶしゃぶ等には硬度が100~200程度の中硬水が適しています。素材のうまみを残し、おいしく仕上げてくれます。また肉をやわらかくし、アクとして臭みを消してくれます。カレーやシチューなどの煮込み料理にも最適です。

硬度の高い水は、運動後のミネラル補給や健康飲料として、また、妊娠時のカルシウムなどのミネラル補給に適しています。便秘解消にも効果的です。

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